■同梱物について 1. ucfdataout2.cpp 2. updataout.cpp ---- 1. ucfdataout2.cpp srell_ucfdata2.hppの最新版を作成するプログラムのソースファイルです。SRELLの 2.5以降はcase-insensitiveな(大文字小文字の違いを無視した)照合を行うために、 このsrell_ucfdata2.hppを必要とします。 ucfdataout2は、Unicode Consortiumより提供されているCaseFolding.txtというテキ ストデータからsrell_ucfdata2.hppを自動生成します。 +--------------------------------------------------------------------------- | CaseFolding.txtとは | | Case-insensitiveな照合を行う際には、大文字小文字の違いを吸収するために | "case-folding" と呼ばれる処理が行われます。Unicode規格に基づいた | case-foldingを行うために、Unicode Consortiumから提供されているのが | CaseFolding.txtです。 | | このデータファイルはUnicode規格がアップデートされるとそれに合わせて | アップデートされる可能性があります。 | +--------------------------------------------------------------------------- 1-1. 使用方法 1) ucfdataout2.cppをコンパイルします。 2) 最新版のCaseFolding.txtを次のURLより取得します。 http://www.unicode.org/Public/UNIDATA/CaseFolding.txt , 3) CaseFolding.txtと、1)で作成したバイナリとを同じフォルダに置いて バイナリを実行します。 4) srell_ucfdata2.hppが生成されますので、それをSRELLの置かれているディレク トリへと移動させます。 1-2. 互換性 srell_ucfdata2.hppは、SRELL 2.401までが利用していたsrell_updata.hppと互換 性がありません。 ---- 2. updataout.cpp srell_updata.hppの最新版を作成するプログラムのソースファイルです。SRELLは Unicode property escapes(\p{...} と \P{...})を含む正規表現と文字列との照合 を行うために、このsrell_updata.hppを必要とします。 updataoutは、Unicode Consortiumより提供されている次のテキストデータから srell_updata.hppを自動生成します。 ・DerivedCoreProperties.txt ・DerivedNormalizationProps.txt ・emoji-data.txt ・PropList.txt ・ScriptExtensions.txt ・Scripts.txt ・UnicodeData.txt 先述のCaseFolding.txt同様、これらのテキストデータファイルもUnicode規格が アップデートされるとそれに合わせてアップデートされる可能性があります。 2-1. 使用方法 1) updataout.cppをコンパイルします。 2) 前記テキストファイルの最新版を次のURLより取得します。 a. emoji-data.txt: http://www.unicode.org/Public/UNIDATA/emoji/ b. それ以外: http://www.unicode.org/Public/UNIDATA/ 3) これらのテキストファイルと、1)で作成したバイナリとを同じフォルダに 置いてバイナリを実行します。 4) srell_updata.hppが生成されますので、それをSRELLの置かれているディレク トリへと移動させます。 補註: Unicode 11.0.0以降、emoji-data.txt は /Public/UNIDATA/ から /Public/emoji/(ヴァージョン番号)/ へ移されました。 さらに Unicode 13.0.0以降、/Public/UNIDATA/emoji/ へ移されました。 2-2. 互換性 srell_updata.hpp には非互換となるような変更はこれまでのところ加えられてい ません。